【レースレポート】ジュリアーノ・アレジ / SFL最終戦第15-16-17戦

スーパーフォーミュラライトのシリーズポイントランキングドライバーズ部門の前回大会までの成績では、トップとビハインド20ポイントで2番手につけ、残り3戦の結果で逆転の可能性を残していました。

予選では0.045秒の僅差で2位となりましたが、1位名取選手が前日の占有走行でエンジン交換を行なったため5グリット降格ペナルティとなり、Rd.15、そしてセカンドタイムではトップタイムを記録しポールポジションを獲得たためRd.16も含めポールポジションからのスタートとなりました。

Rd.15では予選時に雨が降り一時ウェットタイヤを使用するシーンがあったものの本戦では天気が回復し、全車スリックタイヤでスタートしました。スタート後、トップで第1コーナーへ、13週目にトップタイムを記録し優勝しました。

Rd.16では、スタートに少し遅れをとり、蹴り出しの早かった佐藤選手にホールショットを奪われてしまい、第4コーナーで並んだ名取選手とサイドバイサイドで接触、フロントタイヤのパンクチャーがありピットへ、2Lap近く遅れコースへ戻り、ファステストを記録できたもののこのレースは最下位で終えることに。Totalポイントでは、ドライバーズランキングトップの名取選手と並んでいましたが最終的に有効ポイントで6ポイント届かず惜しくもドライバーズチャンピオンは逃してしまいました。

しかし、最終戦はチームの逆転優勝がかかっており、最終Rd.17のレースで2番手と19秒以上差をつけてフィニッシュし、シリーズポイントランキング・チーム部門での優勝を勝ち取りました。

以下、結果とコメントになります。

10/15-17 SUPER FORMULA LIGHTS

ツインリンクもてぎ 4,801km

占有走行1：1位 (Dry) 1’43.789

占有走行2：2位 (Dry) 1’43.764

第15戦予選：2位(Dry) 1’42.929 ※1位No.50のエンジン交換ペナルティによりグリットはPo.1スタート

第16戦予選：1位(Dry) 1’42.933 ※第15戦予選のセカンドベストタイムにより決定

第15戦決勝：1位 (Dry) 1’43.851

第16戦決勝：12位 (Wet) 1’57.164

第17戦決勝：1位 (Wet) 1’56.823

※赤字はファステストラップ時

ジュリアーノ・アレジ　コメント（上位時のみ）

■第15戦　予選 2位／第16戦　予選 1位（Deloitte. TOM’S 320／Car No.36／TOM’S／TOYOTA TOM’S TAZ31）

「名取選手との差は本当にわずかで、どこでその差が生まれたのかを探すのはとても難しいです。予選が終わった今はあまりそこを気にしすぎず、レースに向かって集中したいですね。彼がグリッド降格になるので、僕は第15戦と第16戦の両方で先頭からスタートできます。ポールポジションポイントが獲れなかったのは残念ですが、これから大切なのはレースです。そういう意味では、前からスタートできるのはポジティブなことなので、スタートに集中していきます」

■第15戦　決勝 1位（Deloitte. TOM’S 320／Car No.36／TOM’S／TOYOTA TOM’S TAZ31）

「レースのスタートはそんなに良くなかったのですが、なんとかトップをキープすることができました。その後のレースペースは悪くなかったです。チャンピオン争いのことは、考えるとミスをしてしまうから、とりあえずは考えないようにします。とにかく考えることはシンプルで、明日のレースに集中することが大事だと考えているので、今晩は今日のレースをしっかり振り返ることにします。日曜は雨が降るという予報もありますが、スタートに集中します」

■第17戦　決勝 1位（Deloitte. TOM’S 320／Car No.36／TOM’S／TOYOTA TOM’S TAZ31）

「今朝の第16戦ではスタートを失敗してしまったので、そこからいろいろと見直して、このレースではいいスタートが切れたと思います。残念ながらドライバーズチャンピオンには届かなかったので、せめてチームチャンピオンは獲りたいと思っていて、それが達成できたことは嬉しいです。今シーズン、初めて日本に来てたくさんのサポートをしてくれたチームへ感謝の気持ちを表したかったので、なおさらチームチャンピオンを獲れてすごく良かったです。来年に向けた話はまだありません。シーズン最後のレースでいい結果を出せたので、ここからは次のシーズンに向けてフォーカスしていきたいですね」